過酸化脂質

◆過酸化脂質測定の臨床意義
過酸化脂質は不飽和脂質の酸化生成物の総称です。過酸化脂質には一次・二次生成物があり,一次生成物は不飽和脂肪酸がなんらかの引き金により脂質ラジカルとなり,さらに自動酸化が進行して生成されるヒドロペルオキシドを指し,これがさらに分解・重合して生ずるアルコール,ケトン,アルデヒド等を二次生成物と呼びます。検査で用いられる生体組織や血液中の過酸化脂質はこの二次生成物をTBA(チオバルビツール酸)法にて測定しているものです。

なお疾患においては一様に高値を示すわけではない為,他の生化学検査とともに総合的に判断します。過酸化脂質を測定することにより生体内での活性型酵素の産生や臓器の酵素障害の存在や,防御機能の低下などの推測に有用です。

◆異常値を示す疾患

減少する疾患 : 炎症性疾患、関節リウマチ、貧血症
上昇する疾患 : 肝炎、高血圧、糖尿病、動脈硬化症