トリグリセライド (中性脂肪)
◆トリグリセライド(中性脂肪)測定の臨床意義
中性脂肪(TG)はグリセリンの脂肪酸エステル(トリアシルグリセロール)です。血中TGは各種リポ蛋白のコアに組み込まれた形で運ばれます。
リポ蛋白はカイロミクロン(CM)、超低比重リポ蛋白(VLDL)、中間比重リポ蛋白(IDL)、低比重リポ蛋白(LDL)、高比重リポ蛋白(HDL)に分画されます。
CMとVLDLがTGに富み、CMは外因性(食事由来)TGを、VLDLは内因性(肝合成)TGを転送します。CM、VLDL中のTGは、リポ蛋白リパーゼ(LDL)により脂肪酸とグリセロールに水解されます。
VLDLはIDLを経て、肝性TGリパーゼ(HTGL)により異化代謝されLDLとなります。血中TGは各種の原発性・続発性高脂血症で異常値を示し、その測定がこれらの病態の診断や治療に有用です。
検査方法: 酵素法(遊離グリセロ-ル消去法)
基準値: 50~149(mg/dl)
◆異常値を示す疾患
減少する疾患 :
ヘパリン、β-リポタンパク欠如症、悪液質、下垂体機能低下症、肝硬変症、吸収不全症、急性黄色肝萎縮症、急性中毒性脂肪肝、甲状腺機能亢進症、重症肝実質障害、心不全、慢性副腎不全
上昇する疾患 :
Cushing症候群、Weber-Christian病、Zieve症候群、グリコーゲン蓄積症、ネフローゼ症候群、マクログロブリン血症、下垂体機能低下症、家族性高リポタン白血症、完全飢餓、甲状腺機能低下症、高度の貧血、痛風、糖尿病、動脈硬化症、尿毒症、脳血栓症、末端肥大症
◆関連項目
リポ蛋白分画、アポリポ蛋白 C-Ⅲ、アポリポ蛋白 A-Ⅰ、アポリポ蛋白 A-Ⅱ、アポリポ蛋白 B、アポリポ蛋白 C-Ⅱ、アポリポ蛋白 E、総コレステロール、遊離脂肪酸 (FFA,NEFA)、リポ蛋白リパーゼ (LPL)