リン脂質(PL)

◆リン脂質測定の臨床意義
リン脂質は生体内では主にレシチン・スフインゴミエリン・リゾレシチン・セファリンから成る複合脂質です。細胞膜の構成成分としてのその流動性、透過性の維持に関与しています。血清中では主にリポ蛋白上に存在し、一部は遊離の形で存在しています。
リン脂質の主要分画の一つであるレシチンは、高比重リポ蛋白(HDL)上でレシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ(LCAT)の基質としてコレステロールにアシル基を与えリゾレシチンに変化します。

血中のリン脂質濃度は、リポ蛋白代謝、肝での合成能と胆汁分泌、LCAT活性などを反映していて、種々のリポ蛋白代謝異常、肝胆道疾患などの診断に利用されます。

検査方法: 酵素法
基準値: 160~260(mg/dl)


◆異常値を示す疾患
減少する疾患 :
 Tangier 病、栄養失調、肝実質障害、劇症肝炎、甲状腺機能亢進症、多発性硬化症の急性期、低β-リポ蛋白血症、白血病、非代償性肝硬変、貧血

上昇する疾患 :
 LCAT欠損症、ネフローゼ症候群、マクログロブリン血症、肝疾患、甲状腺機能低下症、高脂血症、骨髄腫、胆汁うっ滞、痛風

◆関連項目
リポ蛋白分画、総コレステロール、トリグリセライド (中性脂肪)、L-CAT、リポ蛋白分画