リン脂質分画 (PLグラフ)

◆リン脂質分画 (PLグラフ)測定の臨床意義
りん脂質は主に肝臓で合成され、肝臓で利用される他にリポ蛋白の形で血中に放出され各組織へ運搬されます。各組織に取り込まれたりん脂質は細胞膜や細胞内微少器官膜の構築成分として利用されたり、エネルギー源に変わるなど生体中で重要な役割を果たしています。

血清りん脂質の値は、肝での生合成と分解、胆汁中への排泄障害により大きな影響を受け、胆汁うっ滞をよく反映します。
本法において分画される血清りん脂質成分はレシチン、スフィンゴミエリン、リゾレシチンの主要3成分(9割以上を占める)と原点に残る未確認物質の4分画です。りん脂質分画値は4分画の相対面積に対する、
各成分面積の割合で表され主要3成分の変動、比などから疾患別に特徴ある傾向が把握できます。また少量の血清で済むので有益な検査でもあります。

検査方法: イアトロスキャン法
基準値: PC 66.5~83.1% SM 10.5~24.5% LysoPC 3.1~7.9%

◆異常値を示す疾患

適応疾患:
黄色腫、急性肝炎、糖尿病、閉塞性黄疸(胆管癌、膵頭部癌、胆管炎、原発性胆汁性肝硬変)、本態性高脂血症(Ⅲ型高脂血症、Ⅳ型高脂血症)、慢性肝炎

◆関連項目

HDL-コレステロール定量、総コレステロール 、総脂質(TL)、リン脂質(PL)、トリグリセライド (中性脂肪)、血清脂質分画 (Lipoグラフ)、LDLコレステロール定量、全脂質中脂肪酸分画