血中脂肪酸4分画

◆血中脂肪酸4分画の臨床的意義
生理活性物質の一種であるプロスタグランディンに関する研究が進み,その前駆体である高級多価不飽和脂肪酸の生体内での分布,代謝が注目されるようになりました。

これらの多価不飽和脂肪酸は細胞膜のリン脂質分画に存在し種々の刺激により膜のホスホリパーゼが活性化された結果,細胞膜より放出されてゆくことが知られています。一方魚脂中に多く含まれている多価不飽和脂肪酸のうち,エイコサペンタエン酸にはエスキモー人の疫学調査により抗血栓,抗動脈硬化作用のあることが明らかにされ血栓性疾患の診断の一手段として注目を集めています。

検査方法: Gas-chromatograph法
基準値: [血漿]
ジホモ-γ-リノレンサン : 11~43μg/ml
アラキドンサン : 85~210μg/ml
エイコサペンタエンサン : 12~110μg/ml
ドコサヘキサエンサン : 49~150μg/ml


◆異常値を示す疾患
減少する疾患 : 心筋梗塞などの血栓性疾患(EPA /AA )、脳血栓
上昇する疾患 : 出血性疾患(EPA/AA)

◆測定される脂肪酸
DHLA (ジホモ-γ-リノレン酸) AA (アラキドン酸) EPA (エイコサペンタエン酸) DHA (ドコサヘキサエン酸)

◆関連項目
全脂質中脂肪酸分画